【徒然草 現代語訳】第三十四段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

甲香は、ほら貝のやうなるが、ちひさくて、口のほどのほそながにして出でたる貝のふたなり。武蔵の國金澤いといふ浦にありしを、所の者は、へなたりと申し侍るとぞいひし。

翻訳

甲香は、法螺貝に似ている貝だが、法螺貝よりも小さく、口のあたりが縦長く突き出ている貝の蓋だ。武蔵国の金澤という浦で採れるもので、土地の者は「へなたり」と申しております、と云っていた。

註釈

○甲香
かいこう。練り香の原料となる巻き貝の蓋。

○へなたり
長螺。細長い巻き貝。


今で云うトリビア的な忘備録でしょう。
こーゆーこといくら知ってても女にゃモテません。

追記

サラリーマン時代、エレベーターに残り香を漂わすくらい香水が大好きでした。


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