【徒然草 現代語訳】第二百三十九段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

八月十五日、九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす。

翻訳

八月十五日と九月十三日は、婁宿に当たる。この宿は明るく清んでいるため、月を愛でるにうってつけの夜なのである。

註釈

○八月
読みは「はづき」。

○九月
読みは「ながつき」。

○婁宿
ろうしゅく。古代中国の天文学で天を二十八に分けた宿のひとつ。


前段末のエピソードの補足的なメモでしょうか。

追記

「婁」という字には牛を繋ぐという意味があります。


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