【徒然草 現代語訳】第二百二十三段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

たづのおほいどのは、童名たづ君なり。鶴をかひ給ひけるゆゑにと申すは僻事なり。

翻訳

鶴の大臣九条基家公は、御幼名が鶴君だったのだ。鶴を飼われていたところからついた通称というのは俗説、事実無根である。

註釈

○たづのおほいどの
九条基家。鎌倉時代中期の公卿、歌人。正二位内大臣。親後鳥羽院派の一人。


成瀬巳喜男の映画に「鶴八鶴次郎」というのがありました。若かりし山田五十鈴が出てました。巳喜男という名前も結構なもんですけどね。

追記

豊臣秀吉の夭逝した嫡男の名前が「鶴松」でした。


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