【徒然草 現代語訳】第二百二十九段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

よき細工は、少しにぶき刀をつかふといふ。妙観が刀はいたくたたず。

翻訳

腕の立つ細工人は、いささか鈍めの刀を使うと云われる。妙観の刀は、さほど切れ味がよろしくない。

註釈

○妙観
摂州勝尾寺の本尊十一面千手観音像で名高い奈良時代末の名工。


切れ味の悪い庖丁くらい始末に負えないものはありませんね。

追記

庖丁を研ぎ終えると、妙な恍惚感に包まれる私です。


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