【徒然草 現代語訳】第二百二十八段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

千本の釋迦念佛は、文永の比、如輪上人、これをはじめられけり。

翻訳

千本にある大報恩寺の釈迦念仏は、文永の頃に如輪上人がお始めになられたものだそうだ。

註釈

○文永
文永年間1264年~1275年。蒙古来襲の第一回文永の役は1274年。

○如輪上人
にょりんしょうにん。大報恩寺の長老。摂関家の出身。


ひょっとしてこの釈迦念仏のお蔭で、文永の役の際に神風が吹いたのかしら。

追記

一般に、文永の役の神風は颱風と思われていますが、実際に蒙古軍が上陸したのは11月末ですので、いわゆる颱風ではなく、時ならぬ暴風雨だったと思われます。


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