【徒然草 現代語訳】第六十四段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

車の五つ緒は、必ず人によらず、程につけて、きはむるつかさ、位にいたりぬれば、乗るものなりとぞ、ある人仰せられし。

翻訳

五つ緒の飾りの付いた牛車は、乗る人が必ずしも決まっているわけではない、家柄に応じその家の極官に達した時に乗るものであると、ある方が仰った。

註釈

○車の五つ緒
牛車の簾前に掛ける五本の緒

○きはむるつかさ
昔は家柄によって出世出来る限界が決まっていました。


ルールと校則は破るためにある、とか云う人もいますけどね。
今で云う「牛車警察」がこの時代にも跋扈していたんでしょうか。


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