
神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。
原文
神楽こそなまめかしく、おもしろけれ。
おほかた、もののねには、笛、篳篥。常に聞きたきは、琵琶、和琴。
翻訳
神楽ほど典雅で玄妙なものが他にあろうか。
異存のないところだろうが、楽の音といえば笛、篳篥。でも、いつも聴きたいのは、琵琶、和琴だね。
註釈
○篳篥
「ひちりき」。唐渡りの竹笛。
○和琴
読みは「わごん」です。
忘備録的な一段ですので、気軽な調子に訳してみました。
私がいつも聴きたい楽器は、ピアノとオーボエです。