【徒然草 現代語訳】第百二十六段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

ばくちの負けきはまりて、残りなく打ち入れむとせむにあひては、打つべからず。たちかへり、つづけて勝つべき時のいたれると知るべし。その時を知るを、よきばくちといふなりと、或る者申しき。

翻訳

博打の負けが込みに込み、いよいよ残る有り金全部を賭けてきた相手の勝負を、受けて立ってはならない。一巡めぐって、再び勝ちまくる勝機が相手に訪れていることを察知せねばならない。そのタイミングを計れる者が凄腕の博打打ちというものよと、ある人が云った。

註釈



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です