【徒然草 現代語訳】第百八十段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

さぎちやうは、正月に打ちたるぎちようを、眞言院より神泉苑へ出だして、焼きあぐるなり。「法成就の池にこそ」とはやすは、神泉苑の池をいふなり。

翻訳

さぎちょうとは、正月に毬を打った毬杖(ぎちょう)を、真言院にいったん集めそこから神泉苑へと持ち出して焼き上げる行事。法成就の池にこそ~と囃されるのは、ズバリその神泉苑の池のことなのである。

註釈

○さぎちょう
三毬杖とも左義長とも充てる。

○神泉苑
内裏裏の禁制の園。空海が雨乞いをした池がある。


空海の俗名は佐伯眞魚(まお)ですので、水と相性がよかったんでしょうね。


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