【徒然草 現代語訳】第七十八段


神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

今様の事どもの珍しきを、いひひろめもてなすこそ、またうけられね。世にことふりたるまで知らぬ人は、心にくし。いまさらの人などのある時、ここもとにいひつけたることぐさ、ものの名など、心得たるどち、かたはしいひかはし、目見合はせ、笑ひなどして、心知らぬ人に、心えず思はすること、世なれず、よからぬ人の、必ずあることなり。

翻訳

旬のネタの物珍しさを、吹聴しもてはやすのも、またいかがなものかと思う。人口に膾炙し今更感が出るまで知りもしない人には、慎みというものがある。新人が入ってきた時に、内輪受けの言葉や物の名前などを、心得た者同士で略語なんぞを駆使して会話し、目配せや薄笑いを浮かべては、意味がわからずぽかんとしている新人に、気まずい思いをさせる、そういうくだらないことを世慣れていない低脳が必ずといっていいほどしでかしている。

註釈


あ~、いるねぇいるねぇ。
初対面なのにいきなり老若男女かまわず「○○ちゃん」て苗字にちゃん付けして呼ぶ奴とか。
いい歳して「あけおめ」とか「メリクリ」とか「ハピバ」とかメール打ってくる奴とか。

700年前からおるんだな。ダメだこりゃ。

追記

ミュージシャンを略して呼ぶのって、いつ聞いても鳥肌立ちます。「ドリカム」「ミスチル」「ジュンスカ」「チャゲアス」「マイラバ」etc.etc.。ま、聴くこともないからいいけど。あ!「イエモン」は大好き。あはは。


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